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ストーンズは、やっぱ、ガキだな...
これを見たら、そう思うわ。実際、ブライアン・ジョーンズとミック・ジャガーが65年の全米ネットワークの番組に初めて出演したハウリン・ウルフを紹介しているシーンが収められているんだが、このときのストーンズは、文字通りガキ。ウルフがあのどでかい図体をくねくねしながらブルース・ハープを吹き始めると、ミック、ブライアン、キースが、「すげぇ、かっこいい!」(おそらく、そういってると思う)という表情でざわざわし始めているのが面白い。そう、君たち若者には(!?)何年たっても追いつけない本物のブルースというか、ロックがハウリン・ウルフなんだと思い知らされたのがこのDVDだ。
これを勧めてくれたのはシーナ・アンド・ザ・ロケッツの鮎川誠さん。たまたま話をしたときに、最近見たDVDの話になって、その話を聞くと同時に注文。ちょっと時間がかかったけど、それが到着して「待ってました」と速攻で見て、ぶっ飛ばされたわけだ。ハウリン・ウルフの映像が残っているだけでもすごいんだけど、画像や音のクオリティも文句なし。というよりは、怖いぐらいまでに素晴らしい。本当に雨が降るようなフィルムから抜き取った音なのかよと疑問に感じるほど完璧なのだ。
しかも、ミーハー丸出しで言わせてもらえば、サン・ハウスからメンフィス・スリム、ウィリー・ディクソン、オーティス・スパンやベン・ハーパーも溺愛するミシシッピー・ジョン・ハートが動いている絵が出てきたり、ブッカ・ホワイトやマディ・ウォータースと一緒に演奏しているシーンが登場したりと、最初から最後まで画面から目を離すことができなかった。
それに、ここに収められた演奏を聴いて、見て思ったのは、ブルースってぇのは頭でっかちの似非学者がうんちく並べて小難しい理屈で語るような代物ではなく、エディ・コクランからデビュー当時のプレスリー、あるいは、ピストルズやクラッシュあたりにも通じるというか、(ホントは、20年代から演奏しているブルース・ミュージシャンたちが後のロック・ジャイアントを生み出してきたんだけど)それを遙かに越えるとてつもないエネルギーを持つ音楽だというのが直感できる。
久々に感じましたね、これが音楽なんだ、これがロックなんだって。タイムマシンがあったら、間違いなくこの時代のアメリカに飛んでいって毎日安酒場でこういったミュージシャンを聞きまくるだろうな。
このDVDは基本的にこれはハウリン・ウルフの生涯を追いかけたドキュメンタリー的な作品で、ライヴをそのまま収めているわけじゃない。それでも、演奏もいっぱい入っているし、ほぼ全編を通じて彼の音楽は流れている。わずか数曲であっても、生きていたハウリン・ウルフの本物のロックを見れるだけで至福の時を過ごすことができる。絶対に買いですな。
ちなみに、これは輸入盤で本当はリージョン1だから、日本のDVDプレイヤーでは問題があることになっている。当方、それを見越してリージョン・フリーのDVDプレイヤーを購入している。秋葉原に行けば日本国内用のものとほぼ同じ値段で買えるし、ネットで探せばどこでも手にはいるはずだ。もし、これからこういった格安で良質なDVDを買ってきたいと思っているようだったら、そうした方がいいと思いますよ。
なお、このDVD、国内で売られているDVDどころか、普通のCDよりも安い。なにせ2200円弱。このほかにも、アメリカ盤のDVDには1000円そこそこで買えるものもあるし、マルチ・リージョンDVDプレイヤーは、音楽ファンにはマスト・アイテムだと思いますよ。もちろん、リージョン・フリーのDVDも多いので、そこまでしなくてもいいかもしれないけど。(この作品が日本用のリージョン2プレイヤーで再生できるかどうか、わかったらお伝えしますが、コンピューターだったら再生できるはずですよ.)
2004年1月14日記す。
reviewed by hanasan
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