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2009年05月01日
なんと4ヶ月ぶり...Black Joe Lewisのこと
実をいえば、忙しくて忙しくて、自分の好き勝手に書けるこのブログはずっと休眠状態です。トップページで更新素材として表示しているのもSmashing Magで書いたレヴュー原稿を移行させているだけで、新たにここに書いたものではない。が、本当に忙しいんです。
でも、これからはほんの数行でも思いついたことなどを書き残しておこうと思うのです。そのひとつが、この3月にテキサス州はオースティンで開かれたフェスティヴァル、サウス・バイ・サウスウエストに出かけたときにみつけたこのアーテイスト。Black Joe Lewis & The Honeybears(ブラック・ジョー・ルイス & ザ・ハニーベアーズ)というんだが、彼らが飛び抜けて面白かったのです。といっても、ザ・ハニーベアーズというバンドを伴って、その名義でアルバムを発表したのは最近のようで、その名義で出ているのが『Tell 'Em What Your Name Is!』というアルバムと、バンド名そのままにタイトルの付けられた10インチのアナログEPの4曲入り、『Black Joe Lewis & the Honeybears』の二枚。今回、オースティンではこのほかに、単純に『Black Joe Lewis』と付けられた2007年のアルバムも買っていて、このバンドとしての活動はここ2年ほどのものではないかと想像する。
彼らのことを知ったのは、日本で見たときよりも遙かにエキサイティングだったトニー・ジョー・ホワイトを撮影していたときのこと。オーディエンスのひとりが、その日の早く、ソニーズ・ヴィンテージという、50年代から60年代を中心とした中古品を中心として売る店で演奏していたイーライ・『ペイパーボーイ』・リードとザ・トゥルー・ラヴを撮影していた自分を覚えていたらしく、ドイツ語訛りの英語で、こう言うのだ。
『あのバンドが好きだったら、絶対に見た方がいいよ。ブラック・ジョー・ルイス。最高だから』
と、それが取材を決めた理由だ。たまたま時間もあったし... というので、その会場、ザ・パリッシュのドアの前に並んだんだが、同じ小屋でトニー・ジョーを見たときにはすんなりと入れたのに、こちらはほぼ30分ほども待たされただろうか。地元、オースティン出身ということもあるんだろうが、なにやらやたら人気があるというのはこれだけでも理解できた。会場のドアを開けたときには、すでに演奏は始まっていたし、びっしりとめいっぱいのオーディエンスで埋まってる。これもトニージョーとは大違いで驚かされることになる。おかげで、実に撮影しにくいんだが、なんとか形になる写真だけは撮れたかなぁ... という感じ?(それはもうすぐSmashing Magにアップの予定)
で、その音楽はというと、基本的にはスタックスあたりを思い出させるソウルやファンクなんだが、ヴォーカルでギターのブラック・ジョー・ルイスがユニークなのだ。ギターやヴォーカルの感触にロック的なエッジを感じさせるし、それがバックのもろ王道ソウル&ファンク路線と重なるといい味を出してくれるのだ。2007年の本人名義のアルバムでは、もっとブルース的なニュアンスの方を強く感じるんだけど、それがいい具合に進化していったんだろうなぁと思う。
歌を聴いていると、けっこうラップ世代にも通じるワイルドなタッチを持ちながらも、「働いても働いても、クソ貧乏!」的な歌詞が耳についたんだけど、おそらく、このあたりの感覚はブルースやソウルに根ざしつつも、パンクからラップ世代にもつながっていて、それがサウンドを絡まってコンテンポラリーな味を出して要るんだと思う。
もし、興味があったら、ぜひ、聴いてくださいませ。なにせ、『Tell 'Em What Your Name Is!』と『Black Joe Lewis & the Honeybears』を両方買っても、現時点で2000円ほどと安い。ちなみに、後者のアナログ10インチ、『Black Joe Lewis & the Honeybears』のジャケットにはただでMP3のファイルをダウンロードできると記されているんだが、アメリカでこのアルバムを買って、日本でダウンロードしようとしたら、「アメリカ以外ではできません」という結果になったのがショックでしたけど。まぁ、アメリカ在住の友人に依頼して、結局は入手できたんですけどね、このあたり、なんとかならないのかなぁと思いますな。
投稿者 hanasan : 2009年05月01日 20:14