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2008年06月10日

6月22日、上野の辺野古に行こう!

Boikot 去年の2月に初めて沖縄を訪ねたのは、キャンプ・シュワブと呼ばれる米軍基地の隣... というよりは、その基地によって大部分を奪われた美しい浜。そこで新しい軍事基地の建設反対を訴えるために開かれたピース・ミュージック・フェスタ辺野古2007に「いたかった」のがその理由だった。そのレポートを発表しているという意味では取材なんだろうが、それよりなによりこういった動きを作ってくれた人たちとつながりたかったし、少しでも集まる人の数を増やしたかった。自分の気持ちを訴えると同時に、できるだけメディアに取り上げられるような状況作りに手を貸したかったというのもある。

 言うまでもなく、普天間基地返還の代替え地として辺野古の自然を破壊することに、どう転んでも賛成はできないし、いかなる形であれ、それを食い止める力になれればと思っている。それだけではなく、沖縄のみならず、日本という独立している国に海外の軍隊がふんぞり返り、我々の税金に支えられた彼らが行っている殺人や破壊行為を許すことはできない。米軍基地なんぞ、この国から放り出してしまうべきだし、この世の中から消えてなくなればいいと思う。これまで幾度となく書いてきたが、軍事力によって国を守れるなんぞ空論でしかないし、そんなものを持つこと自体が自殺行為で犯罪だと考えている。

 先日の新聞報道でもあったんだが、日本の軍事予算は世界で第5位なんだそうな。それほど莫大な金をどぶに捨ていている政府が、今なにをやっているか? わざわざここで繰り返すこともないだろう。本来、誰もが健康に生きる権利を持ち、平等に教育を受ける権利を持っているというのに、憲法で保障されたこれが国民に与えられてきたことがあっただろうか? それどころか、今の政府は弱者を切り捨て、さらなる負担を国民に押しつけようとしているのだ。貧乏人にはどんどん負担が大きくなる消費税を上げて、その金で「社会保障」だと? 金持ちには痛くもかゆくもなくても、俺たちには死活問題なのよ。消費税が平等な税金だと素面で口にできる政治家って、極端に頭が悪いか、意図的に論理をすり替えているかのどちらか。おそらく、後者なんだろうけど、それをわかっていて、「正論ぶって」いるんだろう。その一方で、莫大な金を懐に入れているのが役人どもや政治家たち。連中のこんな話を聞くに付け、はらわたが煮えくりかえるような思いをしているのは自分ひとりではないはずだ。

Billy Bragg そんな状況をわずかでも変えなければいけないと思うし、なにかをしなければいけないと思う。そりゃぁ確かに、辺野古に行ったからといって、米軍基地がなくなるわけでもなければ、政府が変わるわけでもない。戦争がなくなるなんてあり得ない... 似非インテリの連中がいつも言うのがそれだ。アホ政治家と同じ土壌に立って「正論」をぶつ人たちには、それこそが現実なんだそうな。そして、俺たちはアホな理想家なんだそうな。でも、いつも言うことだけど、理想を現実にやろうともしない人間がやっている判断にひとかけらの正当性もありませんわ。だから、自分はやる... と、それだけのこと。

 今年、オースティンで久しぶりに見たビリー・ブラッグが、新しいアルバム『Mr. Love & Justice』に録音した「I Keep Faith」という曲を歌うときに、それと全く同じことを言っていたのが印象に残っている。

「音楽を演奏して、それだけで世界が変わるわけないさ。でもね、世界を変えるのはひとりひとりの人間なんだよ。そのひとりひとりが前を向いて動くことでしか変わらないんだ。そやぁ、時にはシニカルになったり、斜に構えたりってこともあるだろうさ。でもね、僕は信じているんだよ。信じ続けるんだ」

 と、そんなことを口にしていたけど、その通りだと思う。だから、できることをやるわけだ。もちろん、できることにとどまらないで、もっと「できること」をやる方がいいに決まっている。それが集まれば具体的な「力」になると思うし、それを信じているんですよ。

 だから、今、このブログをチェックしている人たちに呼びかけたいと思う。この6月22日、上野公園の水上音楽堂で開かれるピース・ミュージック・フェスタ (from) 辺野古2008に行こうよ。なくせ米軍基地! そんなものいらんよ。普天間基地の代替案として現実化しつつある辺野古沖の基地建設を止めさせようと訴えるこのライヴに、できるだけ多くの人を集めてニュースにしようよ。と、そう思う。同時に、同じようにこの現実を見ている人たちが、けっしてひとりではないことも感じてもらいたいし、新しい仲間も作って欲しいと思う。

Duty Free Shop. 自分だって大きなことを言えたものではないんだが、わずか一回、沖縄に行ったことで、多くのことを学んだと思う。現時点で言えば、1500日以上も身体を張って、あの浜で新しい軍事基地の建設を阻止している人たちがいること、しかも、彼らは「プロの市民運動家」ではなく、中心となっているのはこの地に住むおじぃやおばぁであること。さらに加えて、沖縄にはこういった現実に真正面から対峙して歌う素晴らしいミュージシャンがいるのを発見できたこともそのひとつ。例えば、実行委員のひとり、知花竜海君率いるデューティ・フリーショップにカクマクシャカのことは以前このブログで書いている。沖縄国際大学に米軍の軍事ヘリコプターが墜落したときに作った「民のドミノ」は傑作だと思うし、彼らの他にもさまざまなバンドやアーティストの演奏に頭をぶん殴られたように思えたものだ。

 日頃ほとんど聴くことのないダンスホール系のレゲエ・アーティストたちが発する「言葉の鋭さ」に脳みそを刺激され、震えたことも幾度もあった。彼らの音楽についても新しい発見がいっぱいあったものだ。沖縄のリズムや楽器をたくみに取り入れたサルサやDJたち。その全てが五感になにかを伝えてくれたと思う。それに、大所帯の渋さ知らズも嬉しかった。会場に着くなり、中心人物の不破さんとガシッと握手をしたときの感触は今でも覚えている。ちょうど、彼らが自腹でこんな場所まで飛んできてくれたことが嬉しかったのと同じように、おそらく、彼も自分をみつけたのが嬉しかったんだろう。そうやって集まってきた人たちの多くが、また、今度は東京の上野公園に集まってくる。できれば、みなさんにもそんな体験をしてもらいたいと思うのだ。

 ピース・ミュージック・フェスタ (from) 辺野古2008について、詳しいことは公式サイトでチェックしていただきたいんだが、同時に、実行委員会のみんなが続けているブログや辺野古での状況を刻一刻と伝えてくれるちゅら海をまもれ!沖縄・辺野古で座り込み中!も見てくれると幸いだ。

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 おっと、そこまで書いて最も重要なバンドのことを一行も書いていないことが気になった。昨年のフェスティヴァルで前日から会場設営の準備を手伝い、終わって翌日には撤収作業もやっていたのがソウル・フラワー・ユニオンの面々。彼らがそのときのライヴを収録したライブ辺野古というDVDを発表している。このDVDはぜひ見ていただきたい。辺野古の問題を考える素材も、ライヴ同様に収録して、辺野古節のCDも入っている。この辺野古を考えるときに最重要な作品であることは言うまでもない。


投稿者 hanasan : 2008年06月10日 18:25

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