(注)・控訴人の個人名は「*」で置き換えてあります。
違憲確認訴え棄却
一九九一年の湾岸戦争で国が多国籍軍支援に九十億ドルを支出したのは憲法違反などとして、元鹿児島県出水市議、****さん(55)=熊本県横島町=が違憲確認などを求めた訴訟の控訴審判決が六日、福岡高裁宮崎支部であった。
海保寛裁判長は「裁判所の違憲審査権は、具体的な権利についての紛争を解決する過程で行使されるべきで、抽象的に国の行為について違憲、合憲を判断できない」などとして、違憲確認の訴えを却下するなどした鹿児島地裁の一審判決を支持、控訴を棄却した。判決後、**さんは上告する意向を明らかにした。
【西日本新聞98年3月7日土曜日】
湾岸戦争支出
違憲確認訴訟/高裁も「不適法」
一九九一年の湾岸戦争で政府が多国籍軍に九十億ドルを支出、自衛隊の掃海艇をペルシャ湾に派遣したのは、戦争放棄を定めた憲法第九条などに違反するとして、鹿児島県出水市の会社員****さん(55)=現在は熊本県在住=が国を相手取り、違憲確認と一万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が六日、福岡高裁宮崎支部であった。海保寛裁判長は「違憲の訴えは、確認を求める利益がなく不適法」などとして一審判決を支持して控訴を棄却した。**さんは上告する方針。原告は[平和的生存権」「納税者基本権」を主張して財政支出と掃海艇派遣が違憲だとし、「加害者とならない権利」「殺さない権利」を侵害されて精神的苦痛を受けた、として損害賠償を求めていた。
【朝日新聞98年3月7日】
湾岸戦争90億ドル訴訟
二審も/原告敗訴
高裁宮崎支部
一九九一(平成三)年の湾岸戦争で、日本政府が多国籍軍に九十億ドルを追加支援として支出し、掃海艇を派遣したのは憲法九条に違反するとして、元出水市議、****さん(五五)=熊本県玉名郡横島町、会社員=が、国を相手に違憲確認と九十億ドルの国民一人の支出分に当たる一万円の国家賠償を求めた訴訟の控訴審判決が六日、福岡高裁宮崎支部であった。海保寛裁判長は、違憲確認請求を却下し国家賠償請求を棄却した一審判決を支持、友田さんの控訴を棄却した。
判決言い渡し後、友田さんは上告する意向を明らかにした。
【南日本新聞98年3月7日】